味噌醸造に適している「はだか麦」と九州産大豆、長崎県産「平釜炊きにがり塩」を使い、二十割麹で仕込み、無添加で仕上げました。九州では白系の味噌が好まれますが、通常より長い熟成による深いコクと麦麹の爽やかな風味をお楽しみいただけます。
筑後平野、佐賀平野と筑後川、矢部川…古来より広大な平野と大きな河に抱かれ、温暖なこの地方は日本三大暴れ川の一つとして数えられる筑紫次郎(筑後川)の豊かな恵みと突然の氾濫などによる自然の摂理を背景に、生産物のすみわけが起こり、お米はもとより野菜、果物、お茶、お花、等様々な作物が栽培されてきた地域です。麦、大豆も古くから栽培され、独自の食文化を築き上げてきました。福岡の麦みそ文化はこのことを背景に独自に進化したものと思われます。九州人の頑固で情熱的で温かい人柄は伝統的な技術、商品にも表れております。そんな文化と人の想いがこの味噌を醸し出しています。
無添加熟成麦みその特徴は麹歩合、原穀大豆1に対して倍量の麹を使用し、旨味と甘味を引き出します。九州では淡色系の味噌が好まれますが、この味噌は熟成期間を長く取り、淡紅色の麦麹の香ばしい香りと深いコクも引き出したお味噌です。塩分は10%と低めにし、素材の持ち味を活かした商品です。
全国的にも麦みそは一部の地域でしか生産しておりません。長年にわたり育まれた地域の伝統を守る為、麦みそに適した九州産か愛媛産の裸麦を使用しております。 大麦の仲間である裸麦は、食物繊維を多く含みます。良い麹をつくる為、大粒で粒ぞろいが良いものを使用しております。
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