日本国内ではなかなか難しい有機農業を地元で実践している農家を支援するという観点からの原料購入、2009年に有機JASの加工食品生産工場の認定を受け「あるがまま」の原料を使用した有機みその製造を開始いたしました。「有機加賀みそ」は「香り高く、コクのある味噌」を兼ね備えた最高峰の味噌として、味噌汁ばかりでなく、さまざまな料理の調味料としておすすめいたします。
石川県は、本州のほぼ中央部に位置し、東は富山県と岐阜県に、南は福井県に接し、北は能登半島となって日本海に突き出しています。 能登半島には、断崖や岩礁からなる荒々しい能登外浦と波の静かな能登内浦の対照的な地形が発達しており、白米の千枚田など農山漁村の原風景や多様な生物資源など世界農業遺産に認定された能登の里山里海が広がっています。 加賀は、数多くの動植物が生息する原生林が広範囲にわたり残っており、霊峰白山から流れ出る河川は、人々に豊富な水をもたらし、手取川扇状地や加賀平野が形成され、広大な穀倉地帯が広がっています。 そんな風土の特徴を活かして作られる加賀みそは「米麹と水分の割合が多く、塩分はやや高めですが、コクがある」と表現しています。
「有機加賀みそ」は、石川県産の有機米・有機大豆を原料とし、加温による発酵を促進することのない「天然醸造」で、「無添加」タイプに仕上げた、いわば味噌本来の「あるがまま」の造りにこだわった味噌です。 有機原料(米、大豆)との出会いは2000年代に遡ります。取引先からの要請を機に、制度としての「有機」の確立、日本国内ではなかなか難しい有機農業を地元で実践している農家を支援するという観点からの原料購入、2009年に有機JASの加工食品生産工場の認定を受け、「あるがまま」の原料を使用した有機みその製造を開始いたしました。国内産の有機原料を使用した「有機味噌」は、原料の調達が困難なため、現在数えるほどのメーカーしか製造していません。
「加賀みそ」の起源は、慶長10年(1605年)の禁令からも解るように、味噌を販売する店が存在し製造販売が統制されていたことからも、戦時における軍需用の貯蔵食品として造られたものにあります。今でも金沢市内にはその名残として味噌蔵町という町名が残っています。その後は農家の自家醸造が大部分で製造業としての規模はあまり大きくありませんでした。 弊組合は昭和46年にそれぞれ江戸・明治時代より続く石川県内の味噌製造業者10社が高度化事業に基づく協業化により共同工場を建設したものです。伝統的な製法に基づく味噌、原料にこだわった味噌など多くの種類の味噌を製造しておりますが、「有機加賀みそ」は加賀みその特徴でもある「香り高く、コクのある味噌」を兼ね備えた最高峰の味噌として、味噌汁ばかりでなく、さまざまな料理の調味料としておすすめいたします。
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